日刊あるなし

日常を 遊びのように 楽しく過ごす。ミニマリスト&インドア生活スタイルを日々紹介します。

価値あるマンガ化 学ぶためではなく、気づいたら学んでいる本

 

 

今日は市内で行われている息子の定期検診。

旦那率0%の雰囲気に居心地悪く、近くの喫茶店へ避難しました。カフェオレ飲みながら書いてます。


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小学生向けにマンガ化されている本が増えています。

漫画でわかる、日本史。

漫画で楽しむ、世界史。

最近はビジネス書もマンガになって読みやすくなっています。

 

ビジネス書が出る→売れる→単行本化→マンガ化

 

このビジネスモデルが確立してきたんでしょうか?

最近は単行本もすっ飛ばして、

ビジネス書とそのマンガが同時展開なんてケースも見受けられます。

 

この多様化の流れに、少し残念に思うことがあります。

今日はその話です。

 

こういったマンガ化は、「知識を伝える、教える」目的があります。

ですので、しっかりと情報をまとめてくれている一方、その見返りに話が冗長になりがち。

マンガ本来の面白さが二の次になっていることが多いです。

 

「情報として正しい」ことが大切で、

「ワクワクさせる」「感情が動かそう」という気が感じられません。

 

マンガを、わかりやすい、みんなが好きなメディアだと誤解している節があります。

活字離れしている層を狙っているのだとは理解しているのですが、一読者として何とも残念。

 

みんなが好きなのは、そこに絵があるからだけではありません。物語(フィクション)があるから。

しかも、その物語で感情が動くからだと思うのです。

もっと、作品として面白く描いて欲しい!

 

 行楽地で残念なカレーを出す定食屋。

人の往来が少ない「田舎」を理由に、高値でそこそこの軽食を出すような喫茶店

こんな風にはなってほしくありません。

確かにその喫茶店目的で足を運ぶことはありません。ですが、良い出会いを求めてます。目的にされていないからといっめ、手を抜かれては興ざめです。

それはご飯のときも、本を読む時も同じです。

  

こんな熱弁を振るうのは、昨日この本を読んだからです。

 

戦争は女の顔をしていない。

 

第二次世界大戦を戦った、ソ連軍女性兵士500人以上のドキュメンタリー、そのマンガ化です。

 

元はこちら。ノーベル文学賞作家、スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの作品です。

 

それを小梅けいとさんがマンガ家しました。

 

これは凄い。

面白いという言葉は不適切に感じます。

 

大戦に従軍した女性兵士のインタビューを元に、短いエピソードに表情を加えているこの作品。その顔が何とも言えず、「苦しい」にあふれているのです。

 

弾雨にさらされる恐怖と、

男性兵士に蔑視される悔しさ、恥ずかしさで流れる涙。汗、体の震え。

死に対する克己心。気持ちが動きます。

 

これを「近代史が学べる最適な教材」と紹介するには気が引けます。

教材と感じさせたら、その思惑で1冊丸々陳腐になってしまうからです。

 

心が動くマンガを読んで、気づかぬ間にその背景を思わず知りたいと思う。

結果は教材マンガと同じかもしれませんが、気持ちの入れ方が違います。

 

物語が記憶を作る。こういう本がもっと増えたらいいのになぁ。そう願わずにはいられません。