日刊あるなし

日常を 遊びのように 楽しく過ごす。ミニマリスト&インドア生活スタイルを日々紹介します。

こんな未来はいかがでしょう?幸せしかない新世界

 

90年前にこんな本が書かれていたの??とびっくりするイギリス発のSF小説

何でもある、幸せしかない未来。

自分の生活がこんな未来の入り口かもしれません。

 

完全に統制されたユートピア。数百年後の未来を舞台にしたSF小説を読みました。

仕事、娯楽から、出産に至るまで、全てが不具合なく統制されている世界が舞台です。

 

その世界では、どう働いているのか?

仕事は、政府から自分にピッタリの仕事を与えられます。

なんでピッタリかわかるかというと、生まれるときからその仕事にピッタリなように、遺伝子操作をされるからです。

暑い職場なら、暑さに強い体格を与える。

単純作業の工場勤務であれば、難しいことが考えられないように知性を遅らせておく。

素晴らしい!転職はありません。なにしろ生まれたときから天職が決まってます。

 

胎生(お母さんからの出産)はありません。

母体が危ない。そして何より、効率が悪いからです。

1対の精子卵子を分裂、分裂の繰り返し。瓶の中で1万人以上の子供を育てることができます。

一卵性双生児どころか、一卵性一万児が生まれます。もう産科病院はいらないですね。工場から常に新しい国民が「生産」されます。

「九六人のまったく同じ多胎児が、九六台のまったく同じ機械を動かす!」「人は自分の本当の居場所を知るようになった。これは歴史始まって以来のことだ」

 

そういったわけで、父親、母親という概念がありません。

そもそも、家族という考えがなくなっています。人間関係が悪くなる原因の1つ、親、兄弟という考えが昔の悪い風習として撲滅されました。

 

家族、一夫一婦制、恋愛。どれも排他的だ。関心を一点に集中させ、衝動とエネルギーを狭い通路に流し込む。「しかし、”誰もがみんなのもの”なのだ」

 

宗教も同様に、悪い風習となりました。

未来への不安やストレスがあるから宗教の需要があった。ストレスが無ければもはや宗教は不要だと言われています。

 

モノは修理しません。

1つのものを長く使う、大事にすると経済活動が悪化するからです。

モノを少なく生活することは悪いこと。古いものは悪いもの。

常に新しいものを求めて生活します。

古い服は嫌なもの

 

それでもストレスが溜まってしまったら?

大丈夫、幸福感を生む薬があります。

「ソーマ」と呼ばれる薬を飲めば、どんなストレスもたちまち無くなり、誰でも幸せになるのです。

中毒性も無し。二日酔いもなし。麻薬とアルコールのいいとこ取りの薬を世界の人は常に摂取しています。

(ソーマ)10グラムは10人分の鬱を撃つ

 

すごい、素晴らしい、完成された世界です!

 

・・・

 

冒頭3割ほどはこの調子一辺倒。至極当たり前の口調書かれるので、ドキドキしながら読みすすめてしまいました。

 

苦労も、葛藤もない。大量生産大量消費が善となっている世界。

 

しかも、その統治のために裏で暴力や非人道的な行いがされていることが無いのです。

なにしろ世界の人全員が同じ価値観を持っているから。みんなが本当に幸せな世界です(物語はそんな世界から隔絶された「居留地域」からやってきた野蛮人、ジョンを中心に展開します)

 

これって幸せかな?

と、考えるととても同意はできません。

ただ、なぜ同意できないのか?と聞かれると即答も難しいのです。

みんなが幸せな世界ですから。

 

自分がもっている価値観をぜんぶ壊されて、

さあどう考える?

そう問題を出されているような感覚に陥ります。

 

まったく不幸がない世界。そんな仮定で思考実験する。

面白い時間を過ごしました。

 

明確な解をもたないまま読了してしまいましたが、今のところ同意できるセリフが、書中にあったので、1つ引用して締めたいと思います。

 

でも、僕は不都合が好きなんだ。