日刊あるなし

日常を 遊びのように 楽しく過ごす。ミニマリスト&インドア生活スタイルを日々紹介します。

99%の人に冷水を浴びせる1冊ー宗教も政治も、スポーツも「嘘」

ここ最近一番はまっている、ユヴァル・ノア・ハラリさん。

今回読んだのは、21世紀現在を生きる私達に対する、避けられないテーマに対するメッセージ集です。

99%の人は、「作り物(虚構)の中に生きている」

それを受け入れられるのは1%もいないかもしれません。 

21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考
 

【3分で、ハラリさんの新作の感想をお伝えします】

 

私達は作り物の物語の中で生きている。

ユヴァル・ノア・ハラリさん。このお名前を知ったのは今年に入ってからです。

書名だけは数年前から知っていました。

ベストセラー、サピエンス全史です。

 

 

歴史学者として人類の歴史をその狩猟時代からみる。

そこから現代に至る進歩を語る。

そして、同時に人類の罪と失敗。どういった酷い事実が隠されているかを事実に基づいて明らかにする。

 

一見良いこととされている歴史的イベントに「冷水を浴びせ、読者を正気に戻す」それがこの人の本がもつ力です。

冷静かつ、辛辣。でも一方的には貶めない。

そんなバランス感覚が魅力です。

 

 今回読んだのはそのハラリさんが書いた最新作です。

 

テーマは「今」

私達が生きる21世紀に焦点を当て、情報、AI、宗教、政治と幅広く論じています。

 

通じて語られる「創作物は作り物

 

その創作物には考え方や信念、ルールも含まれる。

 

だから、スポーツのようなゲームはもちろん、

宗教や政治にいたるまで、人が都合よく作り出した「虚構」であると言い切るのです。

 

この言い回しですぐに思い出されるのはこの映画でした(著者自身もサピエンス全史野中で、たとえに出されるのを少し嫌っています。がしかたない・・・) 

マトリックス (字幕版)

マトリックス (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

自分たちがデジタル処理、人(映画ではロボット)に価値観を決められているいる世界に生きている。

でもそれに気づいているひとはほんの一握り。真実の世界は別にある。

価値観を揺さぶる刺激的な一冊でした。

 

21Lessonsは「活字で読むマトリックス」。

と言えば聞こえはいいのですが、実際に読んでいると、そこまでエンターテイメント作品ではありません。気を悪くしそうになる人も多い本です。

 

ユダヤ教は自己中心的な発言が多いけれど、実際は世界の三大宗教に比べたらインパクトはほとんどない(自身がユダヤ人であることに驚きます!)

 

サッカーは人が作った「虚構」に他ならない(創世記から存在した決まりごとだと思う人はいない)

だが、それを1つの真実かのように感じ、振る舞う人がいる。フーリガンは好例である。

 

みんなが熱中していることのほとんどは「嘘」。

しかしその嘘も何十年、何百年も続けられると真実とみなされる。

宗教や経済の慣習、文化的な価値観といったほとんどの人が信じていることも例外ではない。

 

日々熱中している「何か」がある人にとっては耳が痛いかもしれません。

 

ですが、日々苦しんでいる人、仕事や人間関係、社会的な制約で悩む人にとっては、良い知らせになります。

なにしろ、その悩んでいることのほとんどは、作り物に起因しているからです。

 

 本当に辛いことだから苦しんでいるではない。

苦しんでいるから、本当のことのように勘違いすることがある。

 

日々の生活は頭がはまり込んでしまいそうな、勘違いのオンパレード。

この本を冷水にして少し客観的に見つめてみたいものです。

 

 

<参 考>

書中でも引用されていた映画。自分が大好きな作品です。テーマからするとピッタリな一作ですね。空からスタジオカメラが落ちてくる・・・?

トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD]

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  • 発売日: 2006/04/21
  • メディア: DVD
 

 引用されていませんが、坂口さんの書き口にも似ています。

普段人が大事にしているモノ、それって本当に大事なモノ?と書き捨てる口調がそっくりです。大事なのは、必ずしも京都にある、古き良き神社仏閣ではなくて・・・

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)

  • 作者:坂口 安吾
  • 発売日: 2008/09/17
  • メディア: 文庫