日刊あるなし

日常を 遊びのように 楽しく過ごす。ミニマリスト&インドア生活スタイルを日々紹介します。

感染広がるー今だからこそ遊びたいゲームは『パンデミック』

会社の同僚とボードゲームで遊びました。

パンデミック。世界中に蔓延する感染病と戦うボードゲームです。

不謹慎というなかれ。

楽しみながら。でも、今だからこそ気付けることもあります。

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「君たちは人類を救えるだろうか?」

このキャッチコピーで始まるボードゲームで遊びました。

タイトルはパンデミック。世界中に蔓延する感染病から世界をすくう。協力型のボードゲームです。

今日はこのゲームの紹介と、もう1つ。

「コロナで世の中困っているときに、何しているの!?」という方に向けて、このゲームから学べることをお話します。

 

 

プレイヤーは、感染病と戦うエキスパートとして戦います

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プレイヤー目の前にあるのは世界地図。

主要都市には、色鮮やかなアクリルキューブがたくさん置かれています。

 

全部で4種類。これがすべて感染病の広がり具合を表しています。わかりやすくするために、SARS・インフルエンザ・エボラ・新型コロナとしましょう。

このキューブは1人が行動するごとに、どんどん増えていきます。

 

どう増えるかは、カードしだい、プレイヤーは少ない予測の中で、この感染を減らし、治療薬を作る必要があります。

 

すべての特攻薬を作り、世界を救う。これがこのゲームのゴールです。

 

ただ、治療薬を作ることに専念しすぎるとNG。感染が一定数を超えると、重大な事態に陥ります。パンデミックです。

 

パンデミックが発生すると、その都市に隣接するすべての都市に感染が広がります。もう人の手では対応できなくなる。

感染が広がり切る、時間切れ、パンデミックが一定回数発生すると、、、

人類の負けです。

 

この戦いに参加するのは4人のプレイヤーです。彼らは1人1人が専門家。

ですが、勝てません。1人では能力が足りない。協力が必要です。

 

 科学者…他のプレイヤーよりも短時間で治療薬を発見できます

 検疫官…感染の増殖を抑えることができます。コロナ感染者はその町で増えない。パンデミックも起こさない!

 衛生兵…彼が行く都市は感染が0に。発生した菌を倒すのが目的です。SARSが広がっていても、即時解決です(ただし新たな、発生は防げません)

 通信司令員…他のメンバーを世界中に派遣・招集できます などなど

 

プレイヤー達は自分の能力を活かし、協力しながら治療薬をすべて作りきれたら世界を救うことができます。さて、実際プレイした結果はどうだったでしょうか・・・

遊んでみましょう! 

1回目のプレイ 時間切れ、課題は協力体制でした

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もっと細かくいうと、自分の能力を使って何ができるかはわかる。

ですが、その力で他のプレイヤーがどう活躍できるかが判断できません。

 

じっくり、ゆっくりプレイしながら、パンデミックだけ防いでいたところ、刻一刻と時間は過ぎていき・・・1つの治療薬を見つけたところでタイムアップ。

人類は滅びました。

 

感染は待ってくれない。忖度(そんたく)してくれません。

すぐに自分ができることを、最速で決める。1つめの学びです。

 

2回目のプレイ 自分と相手の能力を活かす

1回目の反省を活かして、次はプレイ開始すぐに治療薬の開発です。

衛生兵は、パンデミックを抑える。

科学者は治療薬を見つけるために世界中を回る。通信司令員はその移動を手助けします。

その場のための行動と、将来のための行動をバランス良く行う。

 

これが最適解でした。

結果、残り数ターンというところで、、、治療薬完成!

 

世界を救うことができました。

この世界では、SARSもエボラもインフルエンザも、そして新型コロナも撲滅できたのです。

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もちろんこれはゲームの話。

「考えればクリアできる」ようにデザインされているのですから当然とも言えます。

ですが、考えてみてください。大切なのは、そのデザイン。

ゲームの発想に実際の行動を近づけていくことができれば、テーブル上の夢物語は不可能ではないと思うのです。

 

デザイン1 正しい情報が共有されている

このゲームの中に、ウソや隠し事はありません。

ウイルスが出ていない、ということは出ていないし、

パンデミックしていない、ということはまだ爆発的感染はしていないのです。

 

実際は違います。発生しているのに、様々な思惑が錯綜して、発表時期がずれる。隠されてしまいます。

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こんなことをされたら、ゲームですら攻略は難しい。

「今何が起きているか」皆が知っている

クリアの大前提といえます。

 

デザイン2 エキスパートが全力を出し切れる

このデザインを痛感したのは、この方のYouTubeを見たからです。

 

www.asahi.com

専門家である岩田教授の乗船が諸事情により倦厭されたこと。

数時間で退去を命じられたこと。

公には問題なしとされながら、感染者は増加し続けたこと。

 

今回は、岩田教授の正誤について語ることはしませんし、その判断をくだす知識もありません。

 

こういったエキスパートの関与が薄いと感じられる。

その点が問題です。

 

ゲームに立ち戻ってみます。

 もし、治療薬を開発できる科学者が開発基地へ立ち入れなかったら?

 もし、除菌のプロである衛生兵がパンデミック間近の都市に拒否されたら?

 通信司令員のパソコンがアクセス拒否された日には?

 

こんな妨害があったらもうゲームになりません。あっという間にパンデミック、ゲームオーバーです。

活躍をうながす仕組みがいかに大切か。良くわかります。

 

デザイン3 メンバーが共通の目的をもっている

ゲームでは当たり前。全員がルールを理解してから始めているので、共通のゴール、ルールに基づいてプレイします。

 

では、世間では同じでしょうか?

私はそう思いません。

 

感染を予防するという表向き同じようなお題目をかかげながら、もっと深いところではそれぞれの人が持っている希望や目的は違うのではないか。

日々のニュースを見ながらそう感じます。

 

 感染を予防したい・・・ただし自国民に限る。感染している国の人は、自国にいたまま感染してくれ。

 感染を予防したい・・・ただし国内に限る。船・飛行機に乗っている人は、残念ながら犠牲になってほしい。

 感染を予防したい・・・ただし、自分の国の本当の事情は伝えたくない。そのためなら、ある程度の犠牲はやむを得ない。

 

遊びと現実は違う。まざまざと感じる裏がここにあります。

実際は裏、思惑が折り混ざっている。結果的に、矛盾だらけの行動がニュースでバッシングを受けています。

 

アドラー心理学の言葉を借りるならば、

矛盾はしていない。その人その人ごとの行動としては、全員に隠れた(本人も知らない)目的があり、何も誤った行動をしていない。

となるでしょうね。

思惑は0にできなくても、それを乗り越えた共通のゴール、目的地を決める。

これってかなり難しいデザインのようです。

 

以上。今回はボードゲームからこんなチームプレイができたらな〜という記事を書きました。

医療現場だけでなく、国家規模の話題だけに、私たちが関われることは少ないです。今回のデザインに賛同いただけるとしたら、

ウソをつく人、隠す人を信頼しない

専門家を活躍させる社会に賛成する

(内容に同意できれば)共通の目標を掲げる人に同意する

 

といった態度を取ること、でしょうか。特に、ウソ・隠蔽への不信感は、病気に限らず通念として広がってほしいですね。

 

以上です。今回も長文お読みいただきありがとうございました。

 

おまけ このゲームはこんなところでも

今回遊んだパンデミック

チームプレイ、協力を体験できる名作ということで、採用試験にも活用されているそうです。

これ、落ちるとしても受けていたい試験ですね。