日刊あるなし

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昔から、苦言は聞きたくありません 貞観政要〜中国の皇帝から学ぶ

今月読んでいるのは貞観政要(じょうがんせいよう)

唐の皇帝、李世民(りせいみん)の政治哲学をまとめた本です。

 

帝王学のようでいて、その実、人付き合い大切なことが書いてある。

人間関係指南書でした。

特に大切なのは、

自分に助言(苦言)をしてくれる人を大事にすること」

距離をおきたくなる気持ち、わかります。

【4分で読める記事です】

 

先月末から今月にかけて、貞観政要を読んでいます。

国史上、安定した治世を施した皇帝、李世民。かれの考え方、政治哲学をまとめた一冊。

「こんな出来事があったから、私の国は上手く治まったよ。みんな真似してな?」と、読み手に教えてくれれます。

 

正直、古典なので読みづらい、分かり辛いと構えていました。

ですが、翻訳の守屋洋さんがすばらしいく、すっと読むことができました。

 

菜根譚(さいこんたん)の時にも同じような感覚があったので、中国古典は、まずもってとっつきにくい、という思い込みは外したほうが良さそうです。

 

さてこの本、鎌倉時代では北条政子

江戸時代では徳川家康が愛読したそうです。

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そのネームバリューがいかに高いかわかります。

 

いや、それだけ有名な本だとしても、私は部下もいないし。

そもそも仕事は一人でやってるし・・・関係ないかな。

 

そんな方がいたら、ちょっと待ってください!

 

この本、体裁は政治ノウハウをまとめた対話集とはいえ、それ以外にも役に立つのです。

それは人との付き合い方。

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上司部下だけではなく、相手を慮って、どう接すればいいか、過去だけでなく現代にも通じる考えが読み取れます。

 

組織的に仕事をしている人だけでなく、人と接することがある人に役に立つ一冊だと言えます。

同僚、取引先、家族、親族・・・どの関係にも通じます。

 

モノや立場ではなくて、考え方で人との和を正す李世民。その考えの一端を本から抜粋してご紹介します。

 

 

まずはセルフコントロール・・・欲しがりません

何より大切なのは自己管理。欲しがらず、人の手本となる質素倹約に努めること。

そして、人のために働くことです。

 

何でも手に入る立場を、私利私欲のために悪用したらどうなるか。

過去の皇帝をみて、その危うさに気づいていたんですね。

 

そして何より、それに気づかせてくれた、有能な(勇気ある)部下達は見逃せません。

本書の中でよく登場する部下の1人に、魏徴(ぎちょう)という人がいます。李世民の右腕です。

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彼は事あるごとに皇帝の言動に注意を呼びかけています。

そんなことはしちゃだめ、やめて!もっと考えて!

 

部下という立場でありながら、道理をもって上司を諌(いさ)める。

これを諫言(かんげん)と言います。

 

生殺与奪権を持っている皇帝。

その場で切り捨てられるかもしれない相手に真っ向勝負。すごい勇気ですよね。

 

皇帝自身が欲に屈せず、克己心を持つ。

それでも誤った判断をしたら部下がすぐに注意する。

 

セルフチェックと、他人チェック。この2つが、数百年続く国の礎ができました。

 

知りて寝黙するなかれ〜良くないことを知っていたら、すぐに言葉にする

皇帝から、部下に常々言っていたことがあります。

「俺のご機嫌取りになるな」

 

言われたことをするなら誰でもできる。右から左に指示書を流すだけだから。

 

そうではなくて、

「この指示は問題があるよ」と言ってくれることが、何よりも期待されている。

李世民はそう部下に伝えています。

 

この言葉を心から言える上司は感心します。

 

本音は、「俺の言うことを聞け」のはず。

 

そんな中でも理性的に彼は気づいています。

自分は間違えてしまうものだということです。

自分の一見嫌なことを受け入れて、より良い選択を促す。かんたんに真似できるものではありません。

 

大事の前の小事

普段から寝坊していると、大事な商談がある日も寝過ごしてしまう。

大きなトラブルの前には、それを暗示する小さなミスがいくつもあるよ。

という注意です。

 

ハインリッヒの法則(1つの重大事件のまえには29の小さな事件が起きている)に近しい考え方ですね。

 

いざって時だけではなく、日頃の生活から問題意識を常に持とう。

そう言われているようです。

 

物事を悪くする考え方

国を滅ぼしてしまう考え方として紹介されているキラーフレーズがあります。

 『いまさらやめるわけにはいかぬ』

『もう許可を与えてしまった』

 

 

過去の誤った判断でも、後には引けない。

やり直せないと思いこんでしまう。

会社でも自宅でも目にする光景です。

 

 

いまさら、、、

と言われると、もはや正しい、間違っているが関係無くなってしまいます。

 

既に始めてしまったこと、自分の習慣になっていることでも構わない。

諫言され、気づいた欠点は直していくにこしたことはありません。

 

また、この諫言をされた時の態度についても注意点が書いてありました。

 

諫言した人をとがめない

 

勇気を出して申し上げたのに、そのアドバイスを聞いてもらえない。

そればかりか、抜けまで指摘される。

 

そんな受け答えをされたら、真面目に助言する気も失せてしまうというものです。

 

継続的にアドバイスをもらうためには、

その言葉をかけてくれた事自体に感謝する。

 

それが独りよがりにならない工夫なんですね。

 

短所からとがめずに、長所をみる

 

得手に帆を揚げるという言葉を思い出すエピソードです。

 

子供が夜更かししがちなことを責めない。

まずは、夜遅くまで読書していることを誉める。

 

旦那が趣味に没頭し過ぎと責めない。

まずは、平日遅くまで仕事をして帰ってきてくれる事に感謝する。

 

奥さんがテレビばっかり観ていると非難しない。

まずは、毎日美味しい手作り料理を用意してくれることにお礼を言う。

自宅で例えるならこういった考え方です。

 

人を評価するときにはまず、問題、課題からみてしまうもの。

見つけやすいから、何が出来ていないか減点する癖がつきやすいのです。


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『穴』は目立つ、見入ってしまう。

そんな思考の癖に気をつけて、逆に穴以外から見つめる。

 

前向きに人と付き合う姿勢を見習いたいものです。

 

無駄な建築物を作らない、平和な時こそ無駄遣いをしない

一度生活水準をあげてしまうと、下げられなくなる。

昔こんな言葉を聞いたことがあったので調べてみました。

本書でも名前が出ていた、デューゼンベリーさんがラチェット効果という名前で提唱しているようです。

ideco-ipo-nisa.com

私ですらこの効果を少し感じて戦々恐々なのに、自由に使える皇帝という立場にあっては、もっと恐ろしい効果だと言えます。

 

いかに自分を律するか。

ちなみに、李世民はこんな思いで、宮殿の新築を思いとどまっていたようですね。

「(無駄遣いするのは)人民の父母であるべき天子として失格だから」

うーん、スケールが大きいです。

 

まとめです

  • 古典の政治本でも、日常に生かせるヒントがたくさんある
  • 分析力や、計算式を覚える以上に、生活を長く、安らかに過ごすには心のありかた、人の受け取り方が大切
  • なにより、人から助言を受け入れること

 

ビジネス書と思って読むと大間違いでした。特に今回は生活に関わる部分を中心に抜粋しているので、ごく一部。まだまだ金言があります。

1500年前からの知恵。ぜひ触れてみてください。

 

以上。今回は貞観政要でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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