プロフィールにもある通り、私はボードゲームが好きです。高校時代から手を出し始めてから、ずっと遊んでいます。プレイ歴だけでしたら相当なものです(強いわけではありません)
友人や、ボードゲームイベントで初めて出会う方と遊んでいましたが、娘が小学校に入ってからは、家族と遊ぶことも増えました。
その中で学んだ大事なことがあります。八百長(やおちょう)です。
こちらのプレイをコントロールして、娘を勝ったり、負けたりさせること。一方的に勝ち続けないことです。
なぜそんな回りくどいことをするのか?
私も最初はそう思っていました。遊びとはいえ真剣勝負!
ゲームが始まったら老若男女問わず手を抜かないのが作法。そんなプライドのようなものがあったのです。
ですが、そうやって遊ぶためには一番の条件がありました。
それは、遊んでいる相手が、「自分から遊ぶこと」「自分から没頭していること」です。
そうでなければ、ただ負け続ける遊びをどうやって楽しめるでしょうか。
実際最初のころはそうでした。私が勝ち続けると、娘が泣く。奥さんが私をにらむ。その休日の雰囲気は台無しです。
勝ったり負けたりして、楽しんで、できれば娘のプレイがうまくなるような気づきをうながす。そんな展開が望ましいのです。
そんな中で使うようになったのが八百長です。
とはいうものの、あからさまにやってしまうは興ざめです。これから八百長するよ!と話しされたら、遊びが遊びではなくなってしまう。そこが、八百長の怖いところです。
そこで私がとっている方法があります。
「自分だけの制限ルールを(心の中で)設けること」
1つのゲームで、本来やっていい行動をせずに、制限をしてプレイをするのです。
例えば、ポーカーで遊ぶとき。ワンペア、ツーペア、スリーカードは一切狙ってはいけない。人生ゲームで株券を一切買わないといった具合です。
そうすると、本当に勝てなくなる。必死で考えても勝ち負けが五分五分になります。
最初は今までの遊び方と考え方が異なっていましたので、違和感がすごかった。八百長することを恥だと思っていたのかもしれません。
ですが1、2年と遊び、娘が楽しんでいる姿を見るうちに、その考えも変わってきました。楽しめる、気づく。そして私も「新しい難易度」の遊びを楽しめる。友人と遊ぶときとは違う、新たな楽しみを見つけた気分です。
遊び、ゲームといえど、自分の振る舞い1つで反応がまるで変わる。
勝つという結果だけでなく、それに至る過程も大切。
それに気づいたエピソードでありました。