日刊あるなし

日常を 遊びのように 楽しく過ごす。ミニマリスト&インドア生活スタイルを日々紹介します。

上杉鷹山 尊敬する歴史上のミニマリストお殿様

 

【4分で江戸時代のミニマリストをご紹介します・2020年6月24日更新】

 

お殿様。そう言われたら、皆さんはどんな人を想像されるでしょうか。

紋付き袴を着て、周りには小姓(そばに使える召使い)。

戦では、槍を振り回しながら、敵陣に・・・

そんな大金持ちや、勇猛果敢に戦う姿が浮かんできます。

 

ですが、日本の歴史をさかのぼると、そんな風体とはかけ離れた人もいます。

 

それが上杉鷹山(ようざん) 江戸時代、米沢藩山形県)のお殿様です。

 

この方、私が一番好きな「ミニマリストお殿様」なのです。

江戸時代にミニマリスト?はい、その通り。

 

そして、1つの貧乏な藩を立て直らせた民主的リーダーなのです。

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有名だけど、貧乏真っ逆さまな家を継ぐことに

上杉、と聞くとすぐ浮かんでくるのは、上杉景虎上杉謙信公)ですね。

 

戦の神様と呼ばれるほど強かった。「強い漢(おとこ)」の代名詞です。

その方から数えて、9代目。九州の小さい藩から、養子として上杉家の後を継いだのが上杉治憲(鷹山公)です。

 

この方が跡目を継いだのは江戸時代の中期ですので、戦争という戦争がある時代ではありませんでした。いわゆる太平の世です。

ただ困ったことはありました。それが借金です。

鷹山公が家を継いだ時の借金は160億円以上。藩の人々(とくにお侍さん)が昔の大金持ちだった時代を忘れられず、そのままの生活スタイルを続けた結果、借金だらけの状態になっていました。

 

そんな中、九州は宮崎県から転勤してきた鷹山公。

彼がとった行動は当時としては画期的、昔からの生活が捨てられない人にとっては驚くべきものでした。

 

 

 不要なお金を使わない、倹約家

  • 旅費を削減 参勤交代(決められた東京への出張)の予算を大幅削減、そんなに着飾って旅行しない。バックパッカーは最高。
  • 家の世話をしてくれるメイドさんを削減 奥女中を1/6に減らす。身の回りの世話をするのに、そんなに人は必要ない。
  • 食事を削減 そんなに借金しているのにおかずは何品いるの?ごはんと、お味噌汁、お惣菜が一品で十分。
  • 服を削減  高いブランド品をそろえなくてもいい、木綿の服で十分。今であれば、しまむら・GUが実用的!というスタイル。

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写真はイメージです

お殿様、というにはかけ離れた生活です。

かといって、ただ貧乏暮らしを我慢するだけではありまえせん。

「不要な支出」を減らしながら、全力で国の再建に努めます。

自分の価値観を発信する、なんでも活かす。要らない人はいない

まず、荒れ果てた土地で新たにお米をつくる、これは考えられそうなことですね。収入につながります。

次に行ったのはスペースの活用。漆(うるし)や楮(こうぞ)、桑、紅花といった、米以外の植物を育てること。

お米が育ちにくい余ってしまった土地や、お侍さんの庭にまで植えさせます。

「お偉いさんも、いっしょにやるよ!」と巻き込んだわけです。肩書きだけでふんぞり返ってた人はさぞ驚いたことでしょう。

 

そして、年配者の活用。錦鯉の養殖を始めます。「おじいちゃん、おばあちゃん、まだまだ働こう!」と巻き込みます。

畑ではもう働けない年配者が活躍できる職場として、鯉に餌をやる、世話をするという仕事を作りました。

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今いる人、今あるスペースを十分に活かして、立て直しを図る鷹山公。

最終的には、50年以上をかけ、借金は完済。米沢藩はとても豊かな国になりました。

 

なぜこの人を尊敬するのか

時代も立場も違う人ですが、彼の考え方や行動には、学びたいところがたくさんあります。

 

当たり前にとらわれない」ところ。必要なことをする、そして不要なことをしない。

国の中に無駄な人材や、不要な土地はいないと考える。「あるを活かすという発想」がある。

自分が豪勢に暮らしたいという欲を感じない。「人のために尽くす」生き方。

かといって、与えるだけではなく、「私も、君も、一緒にやろう」と巻き込み応援する姿勢がある。

 

すべきことを極力削り、したいこと、するべきことに生涯を捧げる。歴史を読んでいて、ミニマリストに出会った喜びはひとしおでした。

こういう人を理想としたい。そう思います。

 

以上、今日は歴史の教科書から尊敬するミニマリストをご紹介しました。

 

 

 

 

 

<自慢>

鷹山公が好きすぎて、2016年に米沢まで旅行にいってきました。家族旅行だったのですが、妻子はまったく興味なく・・・家族旅行の中で、1日だけ一人旅です。

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上杉家代々のお墓 建築物として見ごたえがあります

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鷹山公と、彼を世界に広めた本のツーショット

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鷹山公が土地の開墾をスタートさせた場所 住宅街にひっそりとあるのが、なおいい

上杉謙信や、2代目景勝に比べると、はるかに知名度が低い鷹山公。

史跡巡りで人に会うことがほとんどありません。大変過ごしやすくありますが、もっとこの人のことを知ってほしいという歯がゆさもあります。

みなさん、東北のミニマリストに会いに行ってみませんか?

 

 

<参考>上杉鷹山のことを知りたいなら、この本。明治時代に内村鑑三さんが世界に発信した、「日本のいけてる有名人」本です。